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Text File | 1997-06-24 | 17KB | 336 lines

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                    LHA for Macintosh Version 2.20□
           Copyright (C) 1989 - 1997  Kazuaki Ishizaki（石崎 一明）

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１．使い方
　１．アプリケーションの起動の仕方
　　Ａ．アプリケーションから起動する場合
　　　　MacLHA □というアイコンをダブルクリックして下さい。
　　　　すると、LHAが起動します。
　　Ｂ．ドキュメントを選択して起動する場合
　　　　LHAの書庫のアイコン（象がディスクをふんづけている）をダブル
　　　　クリックして下さい。アプリケーションが起動します。この場合、
　　　　自動的に書庫が選択されますので、３の書庫の操作へ進んでください。
　　　　なお、この際にSHIFTキーを押していると、自動的に解凍
　　　　（復元して取りだし）をはじめます。
　　Ｃ．ドキュメントまたはフォルダをDrag&Dropして起動する場合
　　　　（System 7以降のみ）
　　　　LHAの書庫のアイコンを、MacLHA 2.20というアイコンのうえに重ねて
　　　　下さい。アプリケーションが起動します。この場合、自動的に
　　　　書庫が選択されますので、３Ａの書庫の操作へ進んでください。
　　　　なお、この際にSHIFTキーを押していると（7.1.HがONならばキーを
　　　　押さずに）、自動的に解凍（復元して取りだし）をはじめます。
　　　　LHAの書庫の以外のアイコンを、MacLHA 2.20というアイコンの
　　　　うえに重ねて下さい。アプリケーションが起動します。この場合、
　　　　自動的に書庫にファイルを格納しますので、３Ｂの書庫の操作へ
　　　　進んでください。なお、この際にSHIFTキーを押していると、
　　　　自動的に凍結（圧縮）をはじめます。

　２．書庫の選択
　　Ａ．新たに作成する場合
　　　　メニューバーのファイルから、「新規書庫」を選びます。すると、
　　　　'NewArchive.lzh'という名前の空の書庫のファイルの一覧表が
　　　　出てきます。
　　Ｂ．すでに作成された書庫を選択する場合
　　　　メニューバーのファイルから、「書庫を開く」を選びます。すると、
　　　　オープンダイアログが出てきますので、書庫を選択してダブルクリック
　　　　するか、「開く」ボタンをクリックしてください。

　３．書庫の操作
　　Ａ．解凍（復元して取り出し）
　　　　選択した書庫内のファイルの一覧表が出てきます。ここで、解凍
　　　　（復元して取り出）したいファイル名を指定してください。
　　　　指定の仕方は、解凍（復元して取り出）したいファイル名を
　　　　クリックするだけです。連続する複数のファイルの指定はシフトキーを
　　　　押しながらマウスでファイル名をドラッグすることでできます。
　　　　解凍（復元して取り出）したいファイル名を指定したら、
　　　　解凍、ボタンをクリックしてください。解凍（復元して取り出し）を
　　　　開始します。カーソルの形が矢印からビーチボールに変わります。
　　　　しばらくするとセーブダイアログが出て、セーブするファイル名を
　　　　聞いてきます。ファイル名を指定してreturnキーを押すか、
　　　　「保存」ボタンをクリックすると、ファイルを１つ解凍します。ここで、
　　　　「全て保存」ボタンをクリックすると、それ以降の全てのファイルを
　　　　解凍します。解凍状況を示す棒グラフが右端まで延びた後に、
　　　　Alert Soundが鳴ると解凍（復元して取り出し）終了です。また、
　　　　解凍状況を示すウィンドの「キャンセル」ボタンをクリックしますと、
　　　　解凍（復元して取り出し）を中止します。

　　　　このとき、解凍先のフォルダに同じ名前のファイルがあると、どのように
　　　　処理を続行するかを尋ねるダイアログがでます。
　　　　「高度な置換」を選ぶと、存在するファイルのうち、日付が古いものを
　　　　解凍して置き換えます。
　　　　「置換」を選ぶと、存在する全てのファイルを置き換えます。
　　　　「たずねる」を選ぶとセーブダイアログが出て、セーブするファイル名を
　　　　聞いてきます。
　　　　「キャンセル」を選ぶと解凍を中止します。

　　　　PCやUNIXのLHAで冷凍されたファイルのように、MacBinary情報を持たない
　　　　ファイルについては、Internet Configの拡張子->Type, Creator関連付け
　　　　機能を利用します。つまり、拡張子から、Macintosh の Type, Creator
　　　　を決定します。


　　Ｂ．凍結（圧縮）
　　　　選択した書庫内のファイルの一覧表が出てきます。ここで、「追加」
　　　　ボタンをクリックしてください。すると、オープンダイアログが
　　　　出ますので、格納したいファイルを選択してダブルクリックするか、
　　　　「はい」ボタンをクリックしてください。このようにして、
　　　　凍結（圧縮）したいファイルを全て指定してください。
　　　　全て指定し終ったら、「保存」ボタンをクリックしてください。
　　　　セーブダイアログが出てきます。そこで、アーカイブファイルを
　　　　セーブするフォルダを選択し、書庫（アーカイブファイル）名を指定して
　　　　returnキーを押すか、「保存」ボタンをマウスでクリックしてください。
　　　　カーソルの形が矢印からビーチボールに変わり、凍結（圧縮）を
　　　　開始します。
　　　　凍結状況を示す棒グラフが右端まで延びた後に、Alert Soundが鳴ると
　　　　凍結（圧縮）終了です。また、凍結状況を示すウィンドの
　　　　「キャンセル」ボタンをクリックしますと、凍結（圧縮）を中止します。

　　Ｃ．削除
　　　　選択した書庫内のファイルの一覧表が出てきます。ここで、削除
　　　　したいファイル名を指定してください。指定の仕方は、削除したい
　　　　ファイル名をクリックするだけです。連続する複数のファイルの指定は
　　　　マウスでファイル名をドラッグすることでできます。こうして、削除
　　　　したいファイル名を指定したら、「削除」ボタンをクリックして
　　　　ください。ファイルの一覧表から指定したファイルの表示が消えます。

　　　　全て指定し終ったら、「保存」ボタンをクリックしてください。
　　　　カーソルの形が矢印からビーチボールに変わり、削除を開始します。
　　　　処理状況を示す棒グラフが右端まで延びた後に、Alert Soundが鳴ると
　　　　削除終了です。また、処理状況を示すウィンドの
　　　　「キャンセル」ボタンをクリックしますと、削除を中止します。

　　なお、凍結（圧縮）するファイルと削除するファイルを同時に指定してから
　　まとめて、「保存」ボタンをクリックすることもできます。

　　Ｄ．確認
　　　　選択した書庫内のファイルの一覧表が出てきます。ここで、確認したい
　　　　したいファイル名を指定してください。指定の仕方は、確認したい
　　　　ファイル名をクリックするだけです。連続する複数のファイルの指定は
　　　　シフトキーを押しながらマウスでファイル名をドラッグすることで
　　　　できます。確認したいファイル名を指定したら、「確認」ボタンを
　　　　クリックしてください。確認を開始します。カーソルの形が矢印から
　　　　ビーチボールに変わります。解凍状況を示す棒グラフが右端まで
　　　　延びた後に、Alert Soundが鳴ると、選択したファイルは正常です。
　　　　もし、Alertがでた場合には、残念ながら選択したファイルが壊れて
　　　　います。

　４．LHAを終了する場合
　　　メニューバーのファイルから、「終了」を選びます。
　　　すると、LHAを終了します。

　５．LHA内から他のアプリケーションを起動する場合
　　　メニューバーのファイルから、「他のアプリを開く」を選びます。すると、
　　　オープンダイアログが出てきますので、起動したいアプリケーションを
　　　選択してダブルクリックするか、「開く」ボタンをクリックしてください。
　　　すると、Finderから起動している場合はLHAを終了し指定した
　　　アプリケーションへ実行が移ります。また、MultiFinderから起動して
　　　いる場合はLHAを終了せずに指定したアプリケーションへ実行が移ります。

　６．表示について
　　Ａ．「ファイル情報を表示」について
　　　　メニューバーの「表示」のうち、「ファイル情報を表示」は、書庫に格納
　　　　するファイルタイプの指定を、表示させるかどうかを指定するものです。
　　　　起動時にはこのitemはOFFです。
　　　　このItemを選択すると、書庫内のファイルの一覧表の下側に１つの
　　　　チェックボタンと、９つのラジオボタンが表われます。
　　　　それぞれ、MacBinary、Path、Header、typeに分けられています。
　　　　冷凍時の設定のデフォルトは、MacBinaryがON、Pathはpartial、
　　　　Headerはlevel 1、typeはLHAとなっています。
　　　　これに関する説明を以下にします。

　　　Ａ−１．MacBinaryについて
　　　　MacBinaryは、書庫に格納するファイルのtypeを指定するものです。
　　　　MacBinaryは、ファイルの先頭に128byteのヘッダがつきますが
　　　　Data ForkとResource Forkの両方を保存して書庫に格納します。
　　　　普段はこちらを使っていただけば問題ないと思います。但し、
　　　　ファイルの先頭にヘッダがつきますので、PCやUNIX版等のLHAと
　　　　データを交換する場合は注意が必要です。
　　　　Normal typeはMacBinaryの様にファイルの先頭にヘッダをつけません。
　　　　その代りData ForkまたはResource Forkのどちらかのデータしか書庫に
　　　　格納しません。ファイルにData Fork、Resource Forkのどちらか
　　　　一方しか存在しない場合にはそれぞれのデータが格納されます。
　　　　また、ファイルに両方のForkが存在する場合にはData Forkのデータが
　　　　書庫に格納されます。

　　　Ａ−２．パスについて
　　　　パスは書庫にファイルを出し入れする時のファイル名の形式を
　　　　決めます。
　　　　パスは、non path, partial path, full pathの３種類を選択できます。
　　　　以下、"/THINK C/Mac Libraries/MacTraps"というファイルを例に取って
　　　　説明します（/はフォルダの区切り文字）。
　　　　まず、解凍時の動作から説明します。
　　　　non pathが指定されているときには、MacTrapsというファイル名で
　　　　指定されたディレクトリにファイルを解凍します。partial path,
　　　　full pathが指定されているときには、
　　　　"THINK C/Mac Libraries/MacTraps"とフォルダ名つきで指定された
　　　　ディレクトリにファイルを解凍します。
　　　　次に、凍結時の動作です。
　　　　non pathが指定されているときには、MacTrapsというファイル名のみを
　　　　書庫内に格納します。partial pathが指定されているときには、
　　　　ファイルを選択した場合にはMacTrapsというファイル名のみを
　　　　書庫内に格納します。また、"/THINK C"というフォルダを選択した
　　　　場合には"THINK C/Mac Libraries/MacTraps"とフォルダ名つきで書庫内に
　　　　格納します。full pathが指定されているときには、
　　　　"/THINK C/Mac Libraries/MacTraps"とフォルダ名つきで書庫内に
　　　　格納します。

　　　Ａ−３．ヘッダについて
　　　　ヘッダは書庫に格納されるファイルのヘッダ形式を決めます。ヘッダは、
　　　　level 0, level 1, level 2の３種類を選択できます。
　　　　typeがLHarcの時は、強制的にlevel 0が選ばれます。

　　　Ａ−４．タイプについて
　　　　タイプは書庫に格納されるファイル情報の形式を決めます。タイプは、
　　　　LHarc, LHA, noneの３種類を選択できます。
　　　　LHarcでは、圧縮方法として-lh1-を選択します。LHAでは、圧縮方法と
　　　　して-lh4-, -lh5-を選択します。noneでは、圧縮を行いません。
　　　　解凍時に、タイプによって解凍できる書庫が制限されることはありません。

　　　　書庫内のファイルの一覧表内で、どのファイルも選択されていないとき
　　　　は、次に冷凍するファイルタイプの指定を行なうことが出来ます。
　　　　また、書庫内のファイルの一覧表内で、ファイルを選択した場合には、
　　　　選択されたファイルのタイプを示しています。

　　Ｂ．「フォルダ情報を表示」について
　　　　書庫に格納されるファイル形式のなかに、ディレクトリを表わす特別な
　　　　ファイル形式（-lhd-）があります。このオプションが指定されていない
　　　　ときには、ディレクトリのためのファイル形式は表示されません。
　　　　デフォルトでは、表示されないようになっています。

　７．オプションについて
　　７−１．メニューバーのその他の「環境設定」について
　　以下の項目を設定することができます。「はい」ボタンを押すとそのときの
　　設定が有効になり、「キャンセル」ボタンを押すと以前の設定のままです。

　　Ｃ．「バックグラウンド処理ができるようにする」について
　　　　このオプションはMultiFinderを使用中の時のみ有効なmenu itemです。
　　　　MultiFinderを使用時、起動時にはこのitemはOFFです。
　　　　このオプションがONの場合、圧縮・解凍中に他のApplicationを
　　　　ForeGroundに持ってきて、そのBackGroundでLHAを走らせて圧縮・解凍を
　　　　行なうことができます。しかし、このitemがONの場合、速度が
　　　　遅くなります。
　　　　BこのオプションがOFFの場合は、LHAを他のApplicationのBackGroundと
　　　　して走らせることはできません。しかし、このitemがONの場合より、
　　　　実行速度は若干早くなります。

　　Ｄ．「処理が終わったときにbeepを鳴らさない」について
　　　　解凍、冷凍が終了したことを知らせるBeepを、鳴らさなくするオプション
　　　　です。
　　　　デフォルトでは、終了時にBeepが鳴る設定になっています。

　　Ｅ．「行末のCR/LFをCRに変換する」について
　　　　解凍する際に、LF または CR+LF のコードを CR に変換するオプションです。
　　　　デフォルトでは、変換を行わない設定になっています。

　　Ｆ．「保存のダイアログのデフォルトボタンを”全て保存”にする」について
　　　　解凍の際に出るセーブダイアログのデフォルトボタンを「保存」から
　　　　「全て保存」に変更するオプションです。
　　　　デフォルトでは、オフになっています。

　　Ｇ．「ドラッグ＆ドロップのときに、元の書庫を削除する」について
　　　　Drag&dropした書庫から解凍した後、書庫を削除するオプションです。
　　　　デフォルトでは、書庫の削除を行わない設定になっています。

　　Ｈ．「ドラッグ＆ドロップすると、自動的に解凍を開始する」について
　　　　Drag&dropしたときに、SHIFTキーを押さずに解凍を開始するようにする
　　　　オプションです。
　　　　デフォルトでは、SHIFTキーを押す設定になっています。

　　Ｉ．「メッセージに日本語を使う（再起動後に有効）」について
　　　　アプリケーションのメッセージを日本後にするオプションです。変更は、
　　　　環境保存した後、MacLHAを次に起動したときに有効です。
　　　　デフォルトでは、オンになっています。

　　Ｊ．「展開先のフォルダ名を指定する」について
　　　　解凍先のディレクトリを指定するオプションです。
　　　　ダイアログの「選択」ボタンをクリックすると、ディレクトリを選択
　　　　するためのダイアログが出ますので、ディレクトリを指定してください。
　　　　デフォルトでは、ディレクトリを指定しない設定になっています。

　　７−２．メニューバーのその他の「環境保存」について
　　上記のオプションのうちＡ、Ｃ−Ｊについて設定をpreferenceファイルに
　　保存します。


２．互換性
　　　各機種用のLHA、LHarc、またはLArcで作成されたアーカイブファイルと
　　　互換性があります。
　　　また、他のLHarcで作成したアーカイブファイル中に、サブディレクトリ
　　　指定が含まれているものは、Mac版LHAでは正常に解凍できないことが
　　　あります。


３．前バージョンからの変更点
 MacLHA 2.20->2.21の変更
    ・status dialog等のメッセージが日本語化できていなかったのを修正。
 MacLHA 2.14->2.20の変更
    ・Fat binaryになりました。□
　　・日本語メッセージのサポート。
　　・Internet Configの拡張子->Type, Creator関連付け機能をサポート。
　　・解凍時にファイルダイアログでフォルダに対してキャンセルを選ぶと、
    　次に進んでファイルの保存を聞いてくるのを修正。
    ・Drag & Dropのときにメモリリークがあったのを修正。
    ・LH6の解凍が正しくなかったのを修正。
    ・level2ヘッダが正しくなかったのを修正。


４．注意・制限事項など
　　　MacLHA 2.14までで冷凍されたlevel2ヘッダを持つファイルを解凍した場合、
　　日付が正しく復元できません。この場合、MacLHA 2.14を使用して解凍して
　　ください。
　　　MacLHA 2.11で冷凍されたファイルは、正常に解凍できないことがあります。
　　　LHarc 0.32までは、Data ForkかResource Forkのどちらかが100KBを超え、
　　かつData/Resource Forkの両方を持つファイルを解凍した場合、解凍された
　　ファイルが正常なものではありませんでした。そのような場合、書庫ファイル
　　は正常ですので、もう一度LHarc 0.33以降/LHAで解凍し直してください。
　　　また、LHarc 0.40(a or b?)で冷凍されたファイルは、正常ではありません
　　ので他のバージョンのLHarc/LHAで冷凍し直して下さい。
　　　なお、このプログラムはHFS下でのみ動作します。

５．再配布について
　　以下の条件で、再配布、転載は自由で、また制限をしません。

　　1.　著作権表示を変更しないこと。
　　2.　配布の際に存在する内容（すなわちオブジェクト、ドキュメントなど）
　　　　が再配布されたものの中に必ず存在すること。その内容が改変されて
　　　　いるならば、それを明示したドキュメントを用意すること。
　　3.  最新版の配布に務めること（義務はない）。
　　4.  このプログラムの存在や使用したことによって生じた損害は全く保
　　　　証しない。
　　5.  作者は、このプログラムに不備があっても、それを訂正する義務を
　　　　負わない。
　　6.  商利用に関しては、上記の条件に加え、下記の条件のもとにこれを
　　　　認める。
　　　　a.  このプログラムをメインとする商利用は禁止する。
　　　　b.　LHAを含む商品の全てのファイルにプロテクトを施さないこと。
　　　　c.  商利用の相手がこのプログラムの使用者として不適切と判断し
　　　　　　た場合には配布しない。
　　　　d.  商品のパッケージ、マニュアル、ディスクラベルのいずれかに
　　　　　　著作権表示とこの再配布の条件を明示すること。


６．最後に
　　　このプログラムは、CodeWarrior 11□でコンパイルされています。

　　　ＬＺＨＵＦ法の基礎となったＬＺＡＲＩ法を発表してくださった
　　　奥村晴彦さん。それをＮｉｆｔｙに紹介してくださり、またＬＡｒｃの
　　　作者でもある三木和彦さん。そして、ＬＺＨＵＦ法を発表してくださり
　　　ＬＨａｒｃ／ＬＨＡの作者である吉崎栄泰さんに感謝致します。
　　　また、このプログラムを作る際にアドバイス・バグレポートを頂いた
　　　多くの方々に感謝致します。
　　　なお、このプログラムではASLFont+の使用が可能になっています。
　　　その使用に際して、許諾をいただいたhiroo（日経MIX）さんに
　　　感謝致します。


７．連絡先
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.vector.co.jp/authors/VA008909/